【神社】<熊野に行く前にこれを読んで!>熊野信仰についてわかりやすく解説!

日本

この記事では、熊野信仰について解説しています。熊野周辺には多くの神社が多くありますがいまいち違いがわからない方も多くいらっしゃると思います。そこでぜひ熊野に行く前にこの記事を読んで、どんな神様が祀られているのか、どうしてこの地に信仰が生まれたのかなど知ってから行ってみてください。格段に旅が楽しくなります。ぜひご一読ください。

前回の記事を読んでいない方は是非下のリンクから。

熊野とは?

熊野信仰とは、三重県の南部と和歌山県の東部を中心に起こった信仰のことで現在はこの場所一体が世界遺産になっています。この中で代表的な神社を4つ紹介します。

神倉神社

正式名称神倉神社(かみくらじんじゃ)
社格村社
祭神天照大神
高倉下命
歴史西暦128年
住所和歌山県新宮市神倉1-13-8

現在は熊野速玉神社の摂社となっていますが、熊野信仰の大本として知られており、大変歴史の深い神社でもあります。ただ参拝の際は注意をしてください。生半可な気持ちでは登れません笑。登山に来たと思って登ってください。私は(20歳)中腹で断念せざるを得ませんでした、、、よって参拝できませんでした。ただ登りきったらとても素晴らしい景色と素晴らしいお宮が待っていたようです。またの機会に登山靴を履いて参拝したいと思います。

世界遺産・熊野本宮大社

正式名称熊野本宮大社
社格式内社(大社)
官幣大社
別表神社
祭神熊野牟須美大神(イザナミ)
速玉之男神(イザナギ)
家都美御子大神(スサノオ)

天照大神
忍穂耳命(天照の子)
瓊々杵尊(天照の孫)
彦火火出見尊(ニニギの子)
鵜葺草葺不合命(神武の父)

軻遇突智命(火の神)
埴安神
稚産霊命(カグツチとハニヤスの子)
弥都波能売命
歴史祟神65年
住所和歌山県田辺市本宮町本宮1100

この神社はとても遠いです。が、どでかい鳥居や、いかにも歴史が深そうなこの場所。とても居心地のいい場所です。

主祭神はスサノオです。またイザナミ、イザナギ、それに関連する神々と皇祖神達が祀られています。

ちなみにこの先撮影禁止

世界遺産・熊野速玉大社

正式名称熊野速玉大社
社格式内社(大社)
官幣大社
別表神社
祭神熊野牟須美大神(イザナミ)
速玉之男神(イザナギ)
家都美御子大神(スサノオ)
国常立神(神世7代)

天之御中主神(造化三神)
高皇産霊神 (造化三神)
神皇産霊神 (造化三神)

天照大神
高倉下命

忍穂耳命(天照の子)
瓊々杵尊(天照の孫)
彦火火出見尊(ニニギの子)
鵜葺草葺不合命(神武の父)

国狭槌尊(神世7代)
豊雲野神(神世7代)
宇比地邇神(神世7代)
意富斗能地神(神世7代)
淤母陀琉神(神世7代)
歴史景行天皇58年
住所和歌山県新宮市新宮1

この神社は比較的アクセスがし易いです!この場所が熊野信仰の始まりとされています。ということもあり、祀られている神様を見ても、造化三神から始まり、神世7代、イザナギ・イザナミその後の天照その子孫と天皇家につながる神話の道筋に登場するほぼすべての重要な神様が一同に介しています。

社殿も非常に美しく見応えがあります。

世界遺産・熊野那智大社

正式名称熊野那智大社
社格官幣中社
別表神社
祭神大己貴命(大国主・那智の滝)
熊野牟須美大神(イザナミ)
速玉之男神(イザナギ)
家都美御子大神(スサノオ)
国常立神(神世7代)
天照大神

忍穂耳命(天照の子)
瓊々杵尊(天照の孫)
彦火火出見尊(ニニギの子)
鵜葺草葺不合命(神武の父)

国狭槌尊(神世7代)
豊雲野神(神世7代)
宇比地邇神(神世7代)
意富斗能地神(神世7代)
淤母陀琉神(神世7代)
歴史仁徳天皇16年
住所和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1

この神社は神社よりも那智の滝メインという感じです笑 もともとは那智の滝信仰があり、そこに熊野信仰が上書きされたような場所で、お寺やその他の信仰も未だに存在しています。

熊野古道と他信仰との結びつき

熊野古道は下記の図のように三重県の真ん中らへんから熊野まで続いています。なぜここに鼓動が作られたのか。それはまさに伊勢の信仰と熊野の信仰が合致したからです。この道が伊勢路です。

新宮市観光協会HPより(https://www.shinguu.jp/kumanokodo2)

それ以外にも、小辺路は高野山から、大峯奥駈道は吉野また紀伊路は都からの路ということで、多くの信仰の結びつきを示したのがこの熊野古道というものなのです。

このような熊野古道の歴史について学べる施設三重県立熊野古道センターというものがあります。展示はあまり大きくはありませんが熊野古道の歴史や信仰がよくわかります。伊勢方面からお越しの方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

熊野信仰と神話(神武東征神話)

神武天皇が、現在の宮崎県から東に征伐を進めた一連の神話を神武東征神話といいます。この神話の中で、大阪でナガスネヒコに敗れた後、紀伊半島に上陸します。が、そこで皆が呪いにかかってしまい身動きが取れなくなってしまいます。

そんなとき天界の面子は心配し武甕槌が剣を下ろすことにしました。高倉下に授けられたその剣を神武天皇が振るとたちまち呪いが解け、その後高天原から送られた八咫烏が道案内をして、因縁のナガスネヒコと決戦。見事勝利し橿原宮で日本が建国されるというストーリーです。

もし熊野で高倉下や八咫烏と出会っていなければ神武天皇は日本建国という偉業を成し遂げられなかったかもしれません。こういった神話からも熊野信仰の重要性が見て取れます。ところで高倉下が渡した剣は、現在奈良県天理市の石上神宮(いそのかみじんぐう)に祀られています。

まとめ

今回は熊野信仰について記事を書きました。京都から300キロも離れたところにあるにも関わらず古くから多大な信仰を受けた熊野について今回はお話しました。

次回もお楽しみに! それでは

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